爺-BOYS

2006年気になったどうでもいいこと。それは
粋Z
である。
http://www.ryugusha.jp/02.html
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/B000LPRI5O/heavierthanhe-22/ref=nosim


電車の吊り広告で発見したのだけど、私同様気になった人はいっぱいいるみたい、「粋Z」で検索してみたら。
私はまずジョー・ザヴィヌルの写真が目に入って、最初、あ、大人のためのちょっとおしゃれなジャズ雑誌が発刊されたのかな、と思った。
しかし、よく読んでみるとファッション雑誌のようで、しかも「青二才禁止!55歳以上限定!」とうたっているのだ。
ターゲットはジジイ。チョイワルの次を狙ったコンセプトで、内容は
「全国有名神社 人生と心の参拝 粋Zの初詣はここが違う!」
「粋Zは個室で和食」
「まだまだ寒い冬だから。~粋Zにベストマッチなあったかコート~」
と、しごくジジむさいわけである。


しかし、この「粋Z」という言葉、私はなんかおかしくてしょうがなくて、はまっている。
漢字一文字、アルファベット一文字の食い合わせは絶妙に悪いし、ジジイをいきなり「Z」にしてしまったのは昔「ダウンタウンのごっつええ感じ」でやってたオジンガーZを彷彿とさせるし、Zはもう終わりのアルファベットで、粋は「生き」であるならばかなりの終末感も含んでいる用語となってしまってるし、私は笑うのだ。


というかこれは完全にウケ狙いで、編集者はジジイをネタに遊んでるとしか思えないのだが。
「人生最後のファッション雑誌!」って思いっきり言ってるし。悪いな〜、これは。吊り広告の文句からは、そこらへんウロウロしてるジジイに無理矢理おしゃれな服を着せてる絵しか見えてこない、私には。あと55歳以上で「チョイワル」ぶってた人も、この雑誌の出現によって「粋Z(つまりは死にかけの着せられジジイ)」に切り捨てられるのであって、その辺の存在価値はあるな、この雑誌は、と思う。