Krooked/ Naughty

観ました。手作り感あふれるローファイなフッテージですが、カメラの使い方や編集の仕方、そして使用されている音楽がユニークで、実験的な映像作品のようでもあります。


面白いなと思ったのは、魚眼レンズのレンズそのものを映していて、画面が完全に円形になってるシーン。潜水艦の窓から覗いているようなイメージ。
例えば映画はスクリーンサイズが表現の一つとして捉えられ、ガス・ヴァン・サントのレギュラーサイズとかフィルムによる芸術性を感じさせられたりするわけですが、
http://www5b.biglobe.ne.jp/~cinema/0702.html
円形というのはなかなか珍しいし、視覚的にも面白い効果が生まれると思います。スクリーンはなにも角ばったものだけじゃなくても良く、その上で円形というのは安定した形だと思うので、全然アリだな〜と思いました。発想の自由さが楽しめたというか。


あと音楽もすごく気になるんですが、クレジットが読みにくくてよく分からない。。。ニール・ブレンダーが2曲参加していますね。音楽もローファイな、アノラック的な?良い感じに気の抜けたやつが結構使用されている。


全体的に自由なんだけどユーモラスで歪んだ感じがあり、粗野で独創的という点では、ゴンズが好きなマティス的ともいえるかもしれません。そういう世界の中でジェイソン・ディルというスケーターは凄くハマッているように見えますな。Krookedに移っちまえばいいのに、とも思います。


スポーツ的なスケートボーディングを期待している方が観れば「なんじゃこりゃ?」と思うかもしれませんがw 個人的には貴重な一本となりました。