レナード・コーエン好きのスケーターといえば

スコット・ボーン(スパンキーも好きらしいけど、若いのに渋いね)。
傑作Strongest of the Strangeでも使われていたLover Lover Loverが聴きたくなってアルバムNew Skin for the Old Ceremonyを借りてみました。


父親にこう言った


「俺の名前を変えてくれ」


俺の名前は汚れと臆病と恥にまみれている


恋人よ、恋人よ、戻ってきておくれ


彼はこう言った


「お前はその体から逃れられない


試練といってもよいかもしれない


その体を武器として使ってもいい


女を喜ばせるために使ってもいい」


恋人よ、恋人よ、戻ってきておくれ


「もう一度やり直させてくれ」と俺は叫ぶ


「どうか、もう一度やり直させてくれ


美しい顔が欲しい


穏やかな精神が欲しい」


恋人よ、恋人よ、戻ってきておくれ


彼は言う「ここから動くことはないだろう。


私はここから立ち去らない。


寺院を建てたのはお前なのだ。


私の顔を隠してしまったのはお前なのだ。」


恋人よ、恋人よ、戻ってきておくれ


この歌の精神が


純粋に、自由に立ち上がるように


君の鎧になるように


敵に対する鎧になるように


恋人よ、恋人よ、戻ってきておくれ



またlover lover loverの続編とでもいうべきThere is a Warでは


金持ちと貧乏人の間で戦争があり
男と女の間に戦争がある
戦争があるという人間と戦争がないという人間の間に
戦争がある


戦争に戻ってみないか
戦争に戻ってみないか


俺は女と子供とここで生活をしている
状況は俺をナーバスにさせる
彼女の腕の中から俺は立ち上がる
「あなたはこれが愛だと思っていたんでしょう」
俺はルームサービスだと思っていた


戦争に戻ってみないか
戦争に戻ってみないか


今の俺にお前は我慢できないだろう
ジェントルマンだった俺が好きだったものな
打ち負かすこと、コントロールすることが得意だった
戦争があったことなんて知らなかったよ


戦争に戻ってみないか
戦争に戻ってみないか


戦争に戻れ
戦争に戻れ


金持ちと貧乏人の間で戦争があり
男と女の間に戦争がある
左と右の間に
黒と白の間に
奇数と偶数の間に戦争がある


戦争に戻ってみないか
戦争に戻ってみないか


戦争に戻れ
戦争に戻れ



抑えの効いたストリングスとエスニックな雰囲気がカッコいいフォークソング。凄いスタイリッシュだなと感じる。
久しぶりに詩の内容まで吟味し、集中して音楽を聞くことができたが、それはレナード・コーエンという存在を悪魔的な滑りで蘇生させたスコット・ボーンのおかげである。