「偽善だ、偽善。」

昨晩fut!?君と新宿で飲んでいたのだけど、上の言葉を度々口にしていた。もちろんfut!?君に対して言ったわけではなく(笑)、僕達が話していたある状況についてなんだけど。


ある状況というのは、ざっくりいえば都市におけるエコロジーの状況、というものだったと思う。


例えば某私鉄の高架下にテニスコートを設置していたが、それを廃止して、最近土を埋め、市民が農作に参加できる畑を作った、とか。


一見地域社会に自然との触れ合いを提供している貢献的な活動のようにも見えるが、本質的には企業のイメージ戦略的なもので、あくまで広告的役割としてエコロジーが扱われているにすぎないだろう。


そういう構図が透け透けなんですが、ボケた全共闘世代が喜んで種蒔いたりするんだろうなぁ・・・


そういうのっておもろいか?もっと自発的に遊びたい人間なら、そんな御膳立てされた場所は気持ちが悪くてしょうがないだろう。


思わず、そんな畑は勝手にコンクリで埋め尽くしてアールやボウルを作り上げたほうが面白いんじゃない?と言ってしまいたくなる。やはりユニークで積極的な文化なのでは、スケートボーディングは、と思うわけで。


特に東京においてはそういう偽善的なエコロジーが他にも流行っているようで、正直うんざりするんだけど、みんな「自然」と言われれば否定しづらい部分があり、思考が硬直してしまいがちなのでは、と思う。


エコロジー自体が偽善的なものなのだ」と発言する中沢新一はなかなか好感が持てる。「知性がある」と言われている人は最低それぐらいのことを言ってくれないと困るのだ。
http://business.nikkeibp.co.jp/article/life/20061122/114228/


あと、都市で畑作ったり、植物作ったりというのは、地球温暖化対策が名目で、京都議定書の削減目標とか意識してるんでしょうけど、二酸化炭素の排出権が新しいビジネスとして注目されている実情などに目を向けると、なんだか若干疲れた気持ちになる。僕がピュアすぎるんでしょうか。
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%8E%92%E5%87%BA%E6%A8%A9%E5%8F%96%E5%BC%95