ジュンク堂新宿店

http://www.junkudo.co.jp/shinjyuku-open-2.html
3月2日オープン。豊富な品揃え、余裕のあるスペース、ゆっくりできる座り読み、予想通りの心地よさ。なるべく通うようにしよう。
で、座り読みしてたのは、前から目を通そう、通そう、と思ってできていなかった「スケートボーディング、空間、都市」である。
http://bookweb.kinokuniya.co.jp/htm/4788510146.html
(あ、これは向かいの紀伊国屋のページだ)
普段経験を通して感じていたことが、見事に文体として理論的に構築されていたため、おもしろいおもしろいと読みふけるうちに購入を決意する。高いー(痛)


感想文は後日改めて書こうと思うのですが、つくづく思うのはスケートボーディングはあらゆる意味で弁証法的な行為であるな、ということだ。身体と建築、精神と肉体、商業性とアンダーグラウンド性、スポーツとアート、、、様々な要素を対立させてはその行為の中で統合する。
本書もまた今まで建築史論で取り上げられることのなかったスケートボーディングを、現代思想のアイデアを「流用」して新たな視点で論じてみせる弁証法的な内容であると思う。設計された建造物のみに限定された建築史観を、まるでプールの壁を押し上げて空中に放たれるがごとく、超えようとしている。つまりこの本自体がスケートボーディングしている。そしてこれを読む事もそうだろう。


そして著者自身がバリバリ(バリバリって・・・)のスケーターであったという事実がまた感動的である。果敢にボウルに挑む若き日の姿がおさめられた写真がここに載っている。実際に彼がスケートボーディングを通して身体で感じたことを、建築論で発展させているのだ。一つの珍しくも貴重なスケーターの在り方として、スケート業界内でもこれはもっと評価されるべきではないか。スケートショップで常に置かれている一冊であってほしい。