英語の表現

最近取引を始めたアメリカ合衆国のあるメーカーは夫婦で経営しているようである。
大抵、旦那のMr. Buttspring(仮名。いい加減すぎる仮名)とメールや電話でやり取りするのだが、今日は旦那が出張中ということで奥さんからメールが送られてきた。
「ご連絡ありがとうございます、Mrs. Buttspring」って返事を打とうとした時、「Mrs」に軽い違和感を抱く。
何だか古臭くて男尊女卑的な響き・・・結婚していることは明らかなのだが・・・結婚していても嫌な女性はいるだろう・・・(それ以前にButtspringという仮名が侮蔑的ではないか、ということは置いといて・・・)

気になってウェブで検索してみたら。
http://www.jtpa.org/column/000158.html
「仕事の場で知り合う女性に関しては、結婚してることがわかっていても相手がMrsをつけろといわない限りMsを使った方が安全。」

やはりMsが無難か。しかし結婚しているのが明らかなのにMrsと呼ばないのは、相手の結婚を否定しているような感じにならないだろうか・・・アメリカ人でもMrsの響きが好きな女性はいるだろうに・・・

と、また迷って、MsにするかMrsにするか決めるのにちょっとした時間を食う。

結局、Mr. Buttspringが共同経営者としての妻を高く評価していたことなど、幾度と奥さんのことが今まで話に出ていたことを思い出し、「夫婦」で頑張って協力し合って経営していることを強調しているような気がしたので、「結婚」を意識させるMrsの表現のほうが好感が持てるのではないか、と思い、Dear Mrs. Buttspring, とメールを書き始めることにした。

しかしメールを送信したあとも、「過激なフェミニストだったらどうしよう・・・」と、しばらく悩んでいた。


英語って合理的な言語のように言われるけど、この辺の表現って結構難しい、僕には。先のウェブサイトにあったが、

『フォーマルな呼びかけでMrs.を使う時は、たとえばJohn Smithさんの奥さんだったら、Mrs. John Smithになり、本人の名前は出てこないという、驚くべき男性上位ルールがあるので要注意。なので、結婚しても別姓の人に対して、Mrs. (旧姓)と呼びかけるのは間違い。』

とか、わけがわからん。


そういえば、以前ドイツ人と話していたとき、僕が「ドイツ人って合理的じゃない?」みたいなことを英語で言おうとして、Rationalって単語使ったら、向こうは「Racional?RacistのRaceのRacional?」と取ったみたいで、いきなり歴史の話に切り替わった、という思い出がある。
その人は凄く優しい人で、僕の言葉を聞いて憤慨するようなこともなかったが、そういう風に取られたと気づいた時はゾッとして必死で弁解した。
自分の発音が悪かったり、お互い英語の会話能力がそんなに無かったため、こういう誤解が生じたのだが、それ以来Rationalという言葉は控えるようにしている。その代わりlogicalぐらいを使っている。意味合いは少し変わってくるけど通じることは通じるし、何よりも致命的な結果は避けることができる。


さて、ここで思い出すのがフォルティ・タワーズの名スケッチです。

いやぁ、ジョン・クリーズは最高だよ。最高に頭がおかしいよ。


追加メーモー
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E7%B4%8B%E7%AB%A0
http://www.blisterdirect.com/item1072.html
http://notrax.jp/news/detail/0000002135.html