わにとかげぎす

h-shark2007-07-17

久々に漫画読みました。古谷実の「わにとかげぎす」。
電車で向かいに座っている外国人が単行本を読んでて、「あ、新作出てるんだ。。。」と思って買ってみようかな、と。しかしコアな漫画読んでるな、あの外国人も。日本滞在が長い人なのかな。

内容は相変わらず、
社会的に不適合な所謂ダメ人間な主人公に美形の女性が恋し、周りからの羨望や自己嫌悪、それを維持する恒常的な怠惰の中でのみ登場人物が立ち回りをする
以上ウィキより
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%8F%A4%E8%B0%B7%E5%AE%9F


さらにウィキでは
・・・立ち回りをする定型的な表現に落ち着くパターンが見られる為、ファンの間でもやや食傷気味に感じられているという意見は無視出来ない。 そのため、本来のギャグ漫画へ回帰して欲しいと主張するファンも多い。そういった状況を本人も意識していたのか、『わにとかげぎす』の最終話では「一から出直します」というコメントを残している。


と書かれているのですが、まぁその通りでワンパターンといえばワンパターンなんですが、それでも相変わらず面白いからどういうことなんだろうと思う。


古谷実の漫画で好きなのは、キャラクターとかストーリーとか言葉使いとか、色々あるんですけど、舞台設定がなんとなく好き、というのもあります。だいたい整然とした郊外。特別なことは起こらなさそうな、退屈で日常的な風景。


古谷実の最近の作品は構造的にドラえもんに近いのかなぁ、とも思います。ドラえもんが似たような状況にいるダメ人間を似たような道具で毎度救ってくれるように、前作と同じような風景の中で登場人物の詳細を作品ごとにリミックスし、いつもクオリティーの高い悲劇的なカタルシスを用意してくれる。


ドラえもんが道具の細部さえちょこちょこっと変えてくれさえすれば安心してリピーターになれるように、古谷実の漫画も登場人物の設定を作品ごとに少し変えてもらえば読み手は喜んでそのワンパターンを受け入れていると思うのだけど。


漫画といえばとりあえず「ドラえもん」て言っときゃいいや、なんて粗雑な考えで書いてるんでは決してありませんよw
(正直ちょっとはあるかな)



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梅雨のせいで全然スケートできてない。昨日は晴れたので久々にやってみたけどめちゃくちゃヘタになっててびっくり。でもやっぱり楽しかった。