Gordon Matta-Clark & Donald Judd

「BRUTAS すいすい理解(わか)る現代アート」を読む。
http://www.brutusonline.com/brutus/issue/index.jsp?issue=633
手短に的確に現代アート全般を紹介していて便利な特集だと思う。グラフィティとかはキース・ヘリングバスキアだけでさら〜っと。それでも各ジャンルの特徴的な人たちは逃さず。
それぐらいの「掴み方」の編集が読み手にとっても都合の良い場合があり。


気になっていたけど名前を忘れていたアーティストも載っていて助かったりした。Gordon Matta-Clarkもそんな一人。


http://interactive.usc.edu/members/peggy/

http://www.new-york-art.com/Mus-Whitney-Gordon.htm


見捨てられた民家をチェーンソーでぶったぎる、という芸術。なんだか野蛮な行為のように聞こえるかもしれませんが、ぶったぎった片方が上手く傾くように、家の基盤も削ったりと緻密な作業が施されている。「隙間」から差し込む光が美しい。建造物や空間の創造的再利用の試み、ともいえるのでは。


あともう一人気になったのがDonald Judd。

http://www.townandcountrytravelmag.com/vacation-ideas/best-vacations/marfa-texas-10-07


http://www.linkclub.or.jp/~kawasenb/juddn.html
テキサスの荒野にいくつも設置された巨大なボックス。まるでミニマリズムの極北といった感じですが、人為的なものと自然がこれほどそぎ落とされた形で調和したデザインもなかなか無いのでは。不思議と惹かれるものがあるんですよね。


漠然と、Gordon Matta-ClarkもDonald Juddも非常にアメリカ的な作家なのではないかと思います。規模の大きさとか、物質自体がテーマになっているところとか。僕はやはりエキゾチシズムとして面白いなぁと思うわけなんですが。


しかしアレ臭い話だって?「ボックスじゃなくてアールでも良いよね」って(笑)?。そういえばトニー・ホークのそんな映像みたことあるな。それで少し親しみを感じているのか。